暑い日が続き、蝉の声が響き渡り、お盆が近付いてきましたね。
お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、ご先祖様や故人の霊魂があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。
東京では7月13日から16日、その他の地方では8月13日から16日に行われますが、ご先祖様や故人との繋がりを改めて思い出し、感謝しながら大切に過ごしたいですね。
お迎えの準備
お盆は、ご先祖様や故人をお迎えするために、様々な準備があります。
掃除
お盆前にはお墓や仏壇の掃除、家の掃除や庭のお手入れなど、霊魂をお迎えするために周囲を整えて最適な環境を作ります。
ご先祖様や故人が心地よくお過ごし下さるようにと願う日本人の「心気遣い」が、よくあらわれていると感じます。
仏壇のお供えもの
東日本では、故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、「精霊馬」（しょうりょううま）と呼ばれるきゅうりやナスで作る動物を用意する風習があります。
きゅうりは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く自宅に戻ってくるようにとの願いが込められています。
ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、あの世に帰るのが少しでも遅くなるように、そして供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらおうとの願いが込められています。
また、落雁という蓮の花をかたどった甘いお菓子がありますが、蓮は極楽浄土をあらわす仏教のシンボルです。
砂糖はかつて希少で高価なものでした。貴重なものをお供えすることにも、ご先祖様や故人を敬う気持が感じられます。
盆提灯（灯篭）
盆提灯は、ご先祖様や故人の霊魂が迷わず帰ってこれるようにと目印として飾り、迎え火・送り火の大切な役割となります。
また、盆提灯は故人の冥福を祈り、感謝の気持ち込めたお盆の供養をあらわすものとも言われています。
しっかりと準備し、ご先祖様や故人の霊魂が安心して帰ってこれるようにし、心地よく過ごして行ってもらいたいですね。
ご先祖様や故人は本当に帰ってくる？
昔から日本では、生き物が亡くなる時「魂が抜ける」と言われてきました。
私たちには魂と肉体があり、肉体がシルバーコードという線で魂と繋がっていなければ、この世に存在できません。
（詳細に言うと、魂が一部の振動数を落として光の身体を作り、その光の身体が肉体と繋がっています。）
私たちが死ぬ時にはこのコードがプチッと切れ、その後、肉体は滅んでいきますが、魂（と光の身体）は存在しています。
どんな亡くなり方をしても完全体
実は、どんな身体的な疾患を持つ人も、肉体がバラバラになるような悲惨な姿で亡くなった人も、死後は、健全な光の身体を持つことができます。
どんな人でも、死後は健康な光の存在として生活できるのです。
肉体の死の瞬間は、この世に誕生する際のショックに比べればとても自然だと言われています。
死後の覚醒が遅いケース
生前、このように魂の世界があることを考えたことのない人は、高次元界の真実を受け入れる心の状態が整っていない為、死んだことにも気が付きません。
また、精神的浄化が進んでおらず偏見や固定観念を抱いたままの場合も、死後、かなか意識が覚醒しません。
戦争や事故、急死などで心身にショックを受けながら亡くなった方も、精神的準備がなく混乱しているため、暫くは４次元界の下層階で過ごすことになります。
この場合は死後も、先に亡くなった家族や友人、守護霊などの高次元にいる人々の姿は見えません。
この世の人やものは見えますが、人も壁も全てすり抜けてしまい、話しかけてもこの世の人からは見えなく、聞こえないため、相手にされません。
これが「浮遊霊」と言われる状態です。
ほとんどの場合この状態は長くは続かず、高次元世界に慣れていくと逆に高次元のものが見えるようになってくるそうです。
高次元の世界からは、下位の次元の世界が見えます。
亡くなった人は、残した家族や親しかった人たちがどういう思いでいるか、何を言っているか、全てわかります。
残された遺族が放つ深刻な悲しみは、亡くなった人の魂の向上を妨げることになるのです。
覚醒がすぐに進むケース
生前にある程度心の浄化が進んでおり、この世の物的なものより精神的なことの重要性を見出している人は、覚醒が早く進みます。
心の浄化とは、エゴや執着をなくそうとする精神的な鍛練による成長のことです。（宗教の種類や信仰とは関係ありません）
物的次元への執着が少ない人は死後の覚醒も早く、直ぐに新しい生活が始まります。
高次元の世界とは
死後、高次元の意識状態になると、驚くほど視覚や知覚が変化します。
物的次元(３次元）の場合、光が反射してその反射光が眼に入り、脳内でつくった映像を見ています。物体の表面しか見えていない状態です。
しかし、高次元では物体を全ての面から同時に見ることができます。意識で物体の中に入り、その地点から全ての面を一度に見ることがでるのです。
高次元に於いては、見えたり聞こえたりするのは意識の作用によって起こります。ですから、目を閉じても見えます。
全てが意識の内にあり、意識に敏感に反応し、意識の内容をその通りに反映する世界となっています。
例えば、誰かに会いたいと思いその人の隣にいることをイメージした瞬間、あなたがその人の隣に出現しています。ですが、もし相手が嫌がる場合、それは実現しません。
高次元は時間を超越した世界なので、あなたが呼べば直ぐに傍らに来ることも出来ますし、あなたに伝えたいことがあれば想念という形で送ることができます。
けれど、こちらの世界ではそのことを知らないため、故人が送った想念に気付かないでいます。
故人とコンタクトを取るためには、こちらの意識を高く持ち、心穏やかにし、高次元の振動数に合わせることが必要になります。
ご先祖様や故人は何処にいる？
死後、成仏したといわれる霊魂は５次元以上の高次元に存在しています。
魂とは意識のことを指し、形を成さないものです。量子力学的にいうと素粒子（フォトン）であり、仏教でいう空の存在です。
そして、意識・素粒子は、宇宙空間のどこにでも存在し、どこにでも瞬時に移動できます。
次元というのは周波数の状態を指しており、天国や地獄のように決まった場所があるわけではありません。
周波数が低いものは周波数が高いものを見たり関与できないというだけで、周波数が高いところからは低い次元を認知することができます。
上記の通り高次元の世界では、誰かに会いたいと願った時、その相手が拒否していなければ、瞬時に会うことができます。
あなたを想うご先祖様や故人は、あなたがその存在を拒否していなければ、いつ何時でもあなたのすぐ傍に来れるのです。
ただ、意識の周波数がことなるため、こちらからは、なかなかそのことに気付けないだけでしょう。
リメンバー・ミー
2017年に全米で公開された「リメンバー・ミー」というディズニー映画をご存じですか？
メキシコの「死者の日」という亡くなった家族への愛と敬意を示すお祭りのお話です。
「死者の日」には、祭壇に写真を飾っている先祖や故人をこの世に迎え、楽しく過ごします。ですが、この世の人から忘れ去られ写真を飾られていない死者は、家族に会いに戻れません。
日本のお盆と同じような風習ですが、写真が飾られているかどうかという点は、前項の相手が嫌でなければ瞬時に傍に来れる。という高次元の仕組みと類似しているように思います。
日本では、改めてお盆や彼岸という機会を作ってご先祖様や故人を敬い成仏を願います。得にお盆でなくともご先祖様や故人を想えば会うことは出来ますが、ここまで丁寧にお迎えすることは無いでしょう。
そして、私たちが物的執着を浄化し、精神的に成長を重ね、感謝や愛の気持ちを持つことを意識して周波数を高めれば、ご先祖様や故人と周波数を合わせてより強く存在を感じることが出来るでしょう。
魂は、永遠ですから。
最期まで読んで頂き、ありがとうございます。
私たちが持つ感情の中で、一番周波数が高いのは「感謝」と「愛」です。祈りも高い周波数を放ちます。
成仏した故人の魂（意識）を感じるには、故人の冥福を祈り、感謝と愛の気持ちを持ち続けることが大切なのだと思います🍃
今年のお盆はぜひ、感謝を意識しながら心温かくお過ごし下さい。
～Shiho～
