今日はクリスマス🎄
イエス・キリストの誕生を祝う日です。
「クリスマスはキリストの誕生日」という風に教わった方もいるかも知れません。私もずっとそう思っていました。
でも実は、聖書にイエスの誕生日は記されておらず、正確な誕生日は分からないそうです。
12月25日がイエスの誕生を祝う日になった理由には諸説あり、ゲルマン人が冬至に行っていたお祭りがキリスト教に取り込まれて現在の形となったという説や、キリスト教を国教として認めたローマ帝国が、土着の祭りとして農耕の儀式の日にしたという説などがあります。
今やクリスマスは世界中で行われている1年のビックイベント!
この日がこんなにも世に広まったのは、何といってもイエスの存在の大きさを物語っているのだと思います。
今回は、そのイエス・キリストの生涯と教えについて、改めて見ていきたいと思います。
イエス=キリストの生涯
イエス・キリストの誕生は紀元前4年頃です。
ユダヤ地方のアブラハムやダビデ、ソロモンといったイスラエルの家系の末裔として生まれました。
『新約聖書』では聖母マリアが処女にして妊娠し馬宿で出産したと教えられていますが、イエスははきちんとヨセフという名の父がいます。
受胎告知と降臨
ある日イエスの母マリアの前に天使ガブリエルが姿を現し、マリアが「神の子」を身ごもったことを告げます。
始めは戸惑ったマリアですが、当時婚約者だったヨセフの元にも天使が現れてお告げを残しました。
ヨセフと結婚したマリアは、お告げ通りに男児を出産し、イエスと名付けます。
イエスが生まれると、今度は羊飼いたちが天使のお告げを受けてイエスの様子を見に来たり、東方三博士と呼ばれる者が星に導かれてイエスの誕生を祝いに来たりと、またまた不思議な出来事が起こります。
イエスはユダヤ王国滅亡後、何百年も待望されていた救世主としてこの世に生を受け、その知らせは神や天使によって主要な人物に届いていたようです。
このようにして救世主イエスの存在はどんどん巷に広まっていきましたが、ユダヤ王国を統治していたヘロデ王がその事を知ると、イエスの暗殺を企みました。
マリアとヨセフは天使のお告げによってヘロデ王の企みを知り、ベツレヘムからエジプトに逃れます。(「ルカ福音書」「マタイ福音書」より)
神の子イエスも人として生まれるためには、自然の摂理に従った人間の器(肉体)が必要です。
けれど生まれる前から神や天使のご加護があり、その人生は他の者とは異質であることがわかります。
布教活動
イエスは僅か12歳の若さでエルサレムの律法学者達と議論ができるほど賢こく、周囲の大人達を関心させたという逸話が残っています。(ルカ福音書より)
しかしイエスが洗礼者ヨハネに洗礼を受け、教えを説き始めたのは30歳頃だったと言われています。
イエスは各地で布教を行う中、傷を治したり、病気を癒したり、死者を復活させるなど、様々な奇跡を起こしたそうです。
とてつもない大ヒーラーです!
次第にイエスの教えに従う人が増えましたが、その中には当時のユダヤ世界では蔑まれていた徴税人や娼婦も含まれていました。
また、ユダヤの敵であるローマ兵の病気も治すイエスを、敵視する人達も現れました。
イエスを信仰する人が増える中、イエスを快く思わない人も増えていき、イエスはキリスト(救世主)を名乗った罪でユダヤ教の指導者に連行されてしまいます。
「出る杭は打たれる」と言われますが、それは「神の子」と呼ばれるイエスの身にもふりかかったのです。
そして、最後は民衆の声により有罪判決が決まり、十字架にかけられました。
イエスといえばこの姿がとても印象的ですが、判決を下したのはこの裁判の責任者であるローマ総督ではなく、ユダヤ民衆の声だったと言われています。
イエスの復活
さて、救世主と言われたイエスの教えが世界中に広まり、イエスが「神の子」として名を残すのはここからです。
イエスは処刑される前「復活するからね」と、弟子たちに言い残しました。
イエスの遺体は同行していた女性たちの手で一旦埋葬されたのですが、3日後に復活!!
その姿を目の当たりにしたイエスの使徒たちの信仰心が一気に爆上がり↑↑↑しました。
イエスは復活の40日後に昇天しましたが、残った十二使徒たちは各地でせっせと布教活動を開始します。
その過程で『新約聖書』も記され、キリスト教が世界中に広まったのです。
ちなみに、初期からの弟子でありイエスの死を見守り、復活に立ち会ったマグダラのマリア(画像の女性)は、イエスにとっても特別な存在だったようです。
イエスが亡くなった際もマグダラのマリアが十二使徒に他の誰も知らないイエスの教えを説き、布教をリードしたそうです。
スピリチュアル界では、イエスのツインレイ(魂の伴侶)だと伝えられ、とても人気のある女性です。
キリスト教の教え
キリスト教の教えは、全く新しいものではなく、元々ユダヤ人であるイエスがユダヤ教の教えを発展させたものでした。
ユダヤ教の信仰する神は唯一神ですが、恩恵や律法を守らない者に対しては罰を下すという教えでした。(旧約聖書)
イエスは、罪人や儀礼を守れない病人といった弱い立場の人人々にも手を差し伸べ「神を信じればどんな人にも恩恵がある」と、信仰と隣人愛を説きます。(新約聖書)
イエスが磔刑に処されることで神と新しい契約が結ばれたのだと言われていますが、自らが罪人から神となり「どんな人にも恩恵がある」という姿を示してくれたのではないでしょうか。
隣人愛
キリスト教は、愛の宗教と言われています。
「汝の隣人を愛せよ」イエス自らがユダヤの敵であるローマ兵を治療したように、敵も愛しなさい。というのがイエスの教えです。
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また「汝の隣人を愛せよ、されど垣根を取り除くなかれ」という言葉もありますが、そこには周囲の人を愛し大切にすることと同時に、礼儀を重んじなければいけない。という意味があります。
世界中の人たちが、自分の周囲の人を分け隔てなく愛し、敵も味方もなく礼儀を重んじていれば、世界から戦争や詐欺、虐めなんてことは消えますよね。
神への信仰
キリスト教では、神を信仰し、自分の罪を悔い改めることが大切だと教えています。
罪を犯した人でも、悔い改めることによって救われるのが旧約聖書との大きな違いですが、イエスの弟子マグダラのマリアも「罪深き女」で「改悛した女」と言われています。
マグダラのマリアは裕福な家庭に生まれ、美貌と富から快楽におぼれた人生を送ってきましたが、イエスに出会いこれまでの人生を悔やんで改悛し、神のために生きることを決めたと伝えられています。
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世界中の人たちがそんな考えを持っていたら、人を責めたり失敗を恐れたりせず、みんなが明るく穏やかに過ごせるでしょう。
マグダラのマリアを愛したイエスの生涯は、自らの教えをいつも体現しているのだと思います。
クリスマスの過ごし方
キリスト教には天使や悪魔の存在など、まだまだ他の教えもありますが、長くなってしまうので今回はサラリとこのくらいにし…
特にキリスト教信者でもなく、家は臨済宗の私ですが、今日という日はやっぱりイエス・キリストの事を考えてしまいます。
日本のクリスマスはイギリスの風習を受け継いでおり、1ヶ月前からツリーやリースの装飾が始まり、街も鮮やかにイルミネーションが点灯します。
当日は家族とゆっくりと過ごしながら、普段よりも手の込んだ料理を食べたり、恋人と過ごす人もいるでしょう。
クリスマスは1年に一度、家族や大切な人たちとの絆を深める日。
これって、イエスの「隣人を愛せよ」が形を変えてずっと受け継がれているのかも… と思います。
どれだけ普段ケンカしている夫婦も、親子も兄弟も、クリスマスのこの時期は素直になって「いつもありがとう」と愛を伝えてみるのはいかがですか?
また、クリスマスはいつも子供のためにプレゼントを準備し、家族のために料理を振舞っている方は、私も神の愛を受けている✨と、イエスの大きな愛を感じてみるのも良いでしょう。
いつの世もスピリチュアルは意外と身近に起きていて、そしてたまに歴史に大きな影響を与えてくれています。
そして必ず、根本には愛がある。ということを教えてくれています。
最期まで読んでいただきありがとうございました。
世界が平和になりますように
今日の日が皆さんにとって、愛のあふれる一日となりますように🍀
~サイキックリーダーShiho~