皆さんはハイヤーセルフ(Higher Self)という言葉をご存じでしょうか?
「より高い自己」と表されるように、ハイヤーセルフは自分自身の魂の最も高い所にある存在、最高の自分とも言えます。
日本語では、高次元の自己、高位の魂、などと訳されています。
ハイヤーセルフはどんな存在?
ハイヤーセルフは私達のいる3次元世界よりも高い次元に存在しており、過去、現在、未来、全ての時空を同時に見渡せます。
知的で精鋭な、自我(エゴ)のない愛と光の存在であり、「この世の全ては宇宙意識の一部である」という” ワンネス ”の意識を持っています。
違う次元にいるため、特殊な能力を持った者を除き、私達の目には見えません。
ハイヤーセルフと自己の関係
ハイヤーセルフ(高次元の自己=高位の魂)は、今ここにいる3次元の自己と同時に存在しています。
人間は3次元世界に生きているため、目に見え、触る事のできる自分の身体を中心に考えがちですが…… 最初に存在するのは「魂」という光の存在、エネルギー体です。
私達の魂は5次元世界に存在しており、その根源となる魂は更に高い9次元までのそれぞれの次元に、違った意識レベル、機能、形態で存在しています。
そして、その全ての存在が「プラーナ管」という生命エネルギーを取り入れる管で繋がれています。
6次元以上の世界では、銀河系内の他の生命体や惑星とのワークが主体の世界となりますが、9次元になると、もはや個の魂ではなく球状で高速に振動する光の生命体となり、その上位には「宇宙」という全てを創造する根源エネルギーがあるそうです。
私達は、この根源エネルギーから分かれて光の合成体となり、更に分派した魂が肉体としての自己を作るために次元を落としながら複製を繰り返したその「末端の存在」です。
5次元以上に存在するハイヤーセルフ(高次元の自己)は、個として存在する大元の自分であり、ハイヤーセルフなくして私達の存在はありません。
ハイヤーセルフと繋がる必要性
私達の大元はハイヤーセルフであり、愛に溢れた知的な光の存在です。
それは、私達がこの3次元世界でどんな姿をしていても、どんな罪を犯しても変わらない不変の事実です。
愚かな行為も、みじめな体験も、病気や死も、全て成長のために意図して経験していることであり、私達はその経験を経て愛と光の存在に戻って行きます。
ハイヤーセルフ(高次元の自己)は、魂の成長のために「どんな環境でどんな苦難を経験し、乗り越えるか」をあらかじめ計画しています。
そして、直感や閃きを通して私達を正しい方向へと導きながら、分離した魂が成長して再び融合することを待っています。
なので、ハイヤーセルフの声は「やはりそうか!」「その通りだ!」と腑に落ちてスッキリするような、迷いや不安のないものです。
ですが、3次元世界に慣れてしまった私達には「自我」というものがあり、自身が変化することに恐れや不安を感じ、ワンパターンな時間の過ごし方や感情を求めます。
ハイヤーセルフの声を聞いても自我によって打ち消し、満足感や充実感が得られない変化のない生活に戻ってしまいます。
この「自我」に囚われずに満足感や充実感のある人生へと踏み出すためには、変化を受け入れ、自己の精神的成長を図るためにハイヤーセルフとの繋がりを強めることが必要です。
ハイヤーセルフと繋がる方法
ハイヤーセルフは私達の頭上に存在していると言われています。
ハイヤーセルフと繋がっているプラーナ管も、第7(クラウン)チャクラという頭頂部にあるチャクラから天に向かって真っすぐに伸び、宇宙まで繋がっています。
第7(クラウン)チャクラを開くことでハイヤーセルフとの繋がりも強くなりますが、それにはまず自分が愛に満ちた光の存在であること、大元は魂であることを受け入れて信じていきましょう。
また、ワンネスを意識し、自分の力だけで生きているのではなく、全てのものが相互に作用し、様々な恩恵のもとに生かされていることに感謝しましょう。
善悪や勝ち負けではなく、自分の長所も短所も、他人の価値観も全てを容認し、愛のある行動をとっていくことです。
ハイヤーセルフと繋がっている感覚
ハイヤーセルフとの繋がりが強い時、心が下記のような状態となります。
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周囲の物事に一喜一憂することなく、全てがただ必然なことであると感じます。
私達の全てが大いなる宇宙の仕組みの中に存在し、真理は心の内側にあるということを理解します。
実体験1 ーゾーンに入った数日間ー
私が初めてハイヤーセルフとの繋がりを感じたのは、自身のチャクラが第1チャクラから順に活性して行き、第7チャクラが活性した時でした。
第5チャクラが活性したと同時に、第6、第7チャクラに異変があり、暫くの間(数日に渡り)頭頂がビリビリと痺れているような感覚がありました。
それは夜中や朝方、まだベッドの中にいる時に強く感じます。
数日後、私の願いの一つが叶い「自分の人生は自分で創造し切り開いていけるものだ」という強い実感(第6チャクラの活性)と感動があり、宇宙や高次元の存在、自分の今までの人生に深く感謝をしていました。
その時から数日間、私の中に今まで感じたことのない大きな大きな安心感があり、心が静かに穏やかになったのです。
この感覚は数日で消え、その後は元の私に戻りましたが、本当に菩薩様のような気持ちで過ごすことのできた不思議な数日間でした。
私はこの状態を「ゾーンに入った」と表現していますが、普段の自分より高い所から俯瞰して物事を見ているような状態です。
この状態を保つことが出来た時「悟りを開いた」とか「涅槃に入る」と言われるのかも知れません。
実体験2 ー愛に満ちた白い光ー
ゾーンに入る体験から数か月後、うたた寝から目覚めるまどろみの中で、私は白い光に包まれていました。
その光は愛そのもので、とても優しく、私は大きな安心を感じていました。
まるで、赤ちゃんがお母さんの体内で羊水に包まれているような、絶対的な安心感です。
そこには一切の穢れや不純なものはありません。
目が覚めた時、まだ光に包まれている幸せを感じながら「この存在は何なのだろう?」と不思議に思いましたが… 次の瞬間に「ああ、ハイヤーセルフだ」と感じることが出来ました。
ーゾーンに入った時と同じ大きな安心感と、更に大きな愛にあふれた穏やかな存在ー
「こんなに素晴らしい存在が私達の大元なのであれば、私達は大丈夫。確かに皆、光の存在なのだ。」と納得が出来た瞬間です。
その後、私は魂の成長のために試練を経験しますが、その試練を乗り越えることが出来たのは、この体験から人間の本質を知り、信じることが出来たからだと思います。
試練は、自分に弱い心や間違った認識があることを知らせてくれます。
そのこと認め、恐れや周囲への期待・偏見といった物を取り除いた時に、乗り越えられます。
試練を乗り越えた後、ハイヤーセルフは「それで良い」とでも言うようにゾワゾワと頭を痺れさせ、私に合図を送ってくれました。
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繰り返しますが、私達は皆「宇宙」という根源のエネルギーから分かれて光の合成体となり、更に分派した魂が肉体としての自己を作るために次元を落としながら複製を繰り返したその末端の存在です。
ハイヤーセルフ(高次元の自己)は、個として存在する大元の自分であり、ハイヤーセルフなくして私達の存在はありません。
私達は、ハイヤーセルフという存在を通して宇宙からの生命エネルギーや智恵を得て、ハイヤーセルフに見守られながら、3次元世界で生活をしています。
一人残らず「光の存在」なのです。
最後に、この文章を書くにあたり、医師である木村忠孝先生の著書「ここまでわかった高次元世界」(たま出版)を参考にさせて頂きました。
この本があり、自分の実体験を真理の理解に結びつけることが出来ました。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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~Shiho~