今やペットは家族の一員、昔とは違って家の中で一緒に生活し、一緒に出掛けることもある。私たちにとってより身近な存在となっています。
愛くるしいその姿で家庭に笑顔と安らぎを与えてくれる。そんなムードメーカー的な役割も担ってくれています。
赤ちゃんの頃から犬や猫と一緒に暮らして、遊び相手をしてもらっていた方。
誰にも打ち明けられない話を聞いてもたったり、一人暮らしの寂しさを癒してもらった方。
皆さんそれぞれ、色々な形でペットと過ごし、たくさんの思い出があると思います。
けれど、ペットの寿命は人間よりも短く、残念ながら必ずお別れの日がやってきます。
仲良く暮らした日々が長ければ長いほど、とても悲しく、辛い思いをするでしょう。
一足先に亡くなってしまったペットの魂は、その後どうなるの? 死後の世界でまた会えるの?
そんな飼い主さんの疑問にお答えしたいと思います。
亡くなった後のペットの魂は?
基本的に人間も他の動物も、魚や虫も、この地球上で暮らす命あるものは、肉体と魂を持っています。
動物もやはり、肉体と魂(精神)が繋がっている状態で生命活動が可能となっており、この世界でいう「死」は、肉体と魂を繋ぐコードが切り離されることを意味しています。
ですので、消滅するのは肉体のみで、魂は見えない形で存在しています。
死後数週間の過ごし方
私たち日本人には、故人に対して行う「初七日法要」や「四十九日法要」という儀式があります。
これは「故人は初七日を迎えてから7日ごとに、生前に犯した罪を閻魔様によって裁かれ、四十九日をもって来世の行き先が決定される。」という仏教の概念のもとに執り行われる儀式です。
亡くなった日から7日で故人が三途の川に到着し、それから7日毎の判決を通して四十九日目で次の行き先が決まると言われています。
ですから遺族はこの間、故人が成仏し極楽浄土に行けることを願って喪に服し、四十九日が明けたら日常生活にもどるのです。
ペットも同じように、亡くなってから数週間はまだ成仏しておらず、こちらの世界に魂(意識)があります。
ですので、何故だか分からないけれどまだ近くに存在を感じる。という方もいるかと思います。
但し、ペットと人間の寿命が異なるように、輪廻転生にかかる時間も異なるため、人間より成仏までの期間が短いと考えられます。
成仏できるかどうかは、こちらの世界に対する執着(悔い)が残っているかどうかが影響しており、執着が残って死を受け入れられないでいると、よく言う地縛霊という状態になって霊体でこの世に残ってしまいます。
ペットの場合は人間ほど複雑な思考を持っていないため、よほどの事がなければ無事に成仏されると思われますが、飼い主があまりに元気のない状態でいると、やはり心配になって成仏まで時間がかかるかも知れません。
ペットが亡くなった後は、ペットとの出逢いに感謝し、しっかりと成仏を祈って送り出してあげることが大切です。
魂は自分の寿命を知っている
これもまた、どの生き物にも共通して言えることですが、魂の状態では自分の生涯がどのような形でいつ終わるかを知っています。
きちんと自分で決め、神様と約束をしてこの世に生を受けています。
ですから、不慮の事故で亡くなっても、病で亡くなっても、生まれて直ぐに亡くなっても、基本的に全ては自分でその生涯を選んでいます。
「子供は親を選べない」という言葉もありますが、実は、きちんと選んでいます。毒親の元に生まれても、その経験からの学びを意図しているのです。
ペットもまた、どの人に飼われるか、または野良生活をするかなど、自分で選んで生まれています。
ですので、どんな亡くなり方をしても、そこはあまり気にしなくて大丈夫です。
亡くなったペットとはまた会える?
人間以外の動物も輪廻転生を通して様々な学びを得、魂を成長させています。ですので、結論からいうとまた出会うこともあります。
動物は動物で転生
人間も、他の動物も、数々の輪廻転生を繰り返して成長していきます。
但し、人間と動物は周波数が大きく異なり、昆虫などの虫たちもまた、動物とは大きく異なります。
ですので、基本的には人間は人間として転生し、動物は動物として転生します。
犬や猫に様々な種類があるように、それぞれの動物に様々な種類があります。そのため、今回は小型犬、次回は中型犬、その次は大型犬、といった感じで同じ動物の中で何度も転生することが多いでしょう。
違う種類の動物に転生することも可能ですが、小さなネズミが次回は突如大きなクジラになる…といった事はなく、段階を経て徐々に周波数の高い動物へと進んでいきます。
猫や馬、イルカやクジラは周波数の高い動物と言われており、人の気持ちを察したり知性が高い特徴があります。
また、犬の中でも警察犬や介護犬などは周波数が高く、他の犬とは異なるエネルギーを発していると言われています。
そのような周波数の高い動物であれば、何かの目的で「人間から転生する」といった事もできるでしょう。
人間より転生が速い
動物は寿命が短いため、転生のスピードが人間より速くなります。人間が一生を送る内に、何度か転生を終わらせているでしょう。
全く違う場所で他の動物としての生涯を送った後、次の転生でまた出会ったり、又はご自身が転生した後に出会ったりと、様々なパターンが考えられます。
人間同士の魂でも「おお~、千年ぶりじゃん!」「うわ~、一万年ぶりだね!」という出会いがあるそうなので、ペットとの再会もずっと先になることがあるかも知れません。
いずれにしても魂は永遠ですので、何処かの世でまた会うことが出来るでしょう。