あなたは『鏡の法則』を知っていますか?
ミラー効果とも呼ばれ、様々な分野で紹介されたり、活用されている法則です。
人生のどんな問題も解決する魔法のルール『鏡の法則』とは、一体どんなものなのでしょうか?
いまさら聞けない『鏡の法則』を、改めて紹介したいと思います。
鏡の法則とは
まず『鏡の法則』は、2006年に出版され100万部を突破し、当時大ブームを巻き起こした本のタイトルです。(著者:野口嘉則さん)
この本は、主婦の栄子さんが息子が学校でいじめられていることに悩み、矢口という経営コンサルタントに相談するところから始まります。
そして栄子さんは「あなたの大事なお子さんがいじめられているのは、あなたが誰か感謝すべき人に感謝せず、その人を責めて生きているからです」という指摘をされ、「鏡の法則」という心のはたらきを教わりました。
栄子さんは、矢口のアドバイスを聞いて「鏡の法則」を実践するうちに父親と和解、その影響で家族関係も良くなり、結果、息子のいじめも解決したのでした。
この本で教えている『鏡の法則』は、人間関係に於いて「相手の態度や反応は、自分の行動や心を映し出したもの」と解釈する考え方です。
現実に起きる出来事は、ひとつの「結果」です。「結果」には必ず「原因」があり、その原因はあなたの心の中にあるのです。つまり、あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡だと思ってもらうと良いと思います。
「鏡の法則」P17より引用
たとえば相手のことを悪く思えば、相手も自分を嫌うといった関係で、まるで鏡のように自分と同じものが相手側に映し出されます。
『鏡の法則』の解釈を更に5つの例で説明していきます。
1.周りを笑顔にするには、自分が笑うこと
赤ちゃんや子供は、お母さんの笑顔を見ると笑います。それと同じように、誰かが楽しそうに笑っている所を見ると、楽しい気持ちになりますよね。
周りの人を笑顔にしたいとき、まずは自分から笑顔を向けましょう。
2.周りを否定する人は、自分も否定している
周りの人をよく否定する人は、自分のことも認められずに否定している人です。「こうでなければならない」といった拘りがあると、それに当てはまっていない人を否定してしまいます。自分も他人も同じフィルターを通して見ており、フィルターが沢山あればあるほど、否定が多くなってしまいます。
3.周りに優しい人は、自分にも優しい
周囲に優しくできる人は、自分自身にも同じ優しさを持っていると言えます。共感力が高く相手を気持ちを察知し、お悩みや不調も自分のことのように思える人です。逆をいうと、自分に厳しい人は、周囲の人にもその厳しさを求めてしまいがちです。
4.周りを大切にする人は、自分も大切にしている
周囲の人を大切にできる人は、自分のことも大切にしてると言えます。自分を大切にするとは、他人との境界をしっかり持ち「私は私、あなたはあなた」と、個人を尊重することができます。
5.周りに与える人は、周りの人から与えられる
人は与えてくれる人に「返してあげたい」という心理が働きます。周りの人に貢献しようと無条件に与えている人は、相手から感謝され、そのうち何らかの形で与えられる機会が訪れます。
まとめ
鏡の法則は、仏教の因果応報という考え方をはじめ、世界の伝統的な宗教や東洋哲学の教えの中でも見られます。
著書『鏡の法則』は、特に親子関係に絞った内容で「許し」をテーマにしていますが、この法則は良好な人間関係を築くための考え方として、幅広く活用できると思います。
ただ迷信のように何でもかんでも『鏡の法則』のせいにするのではなく、今起きている現実や周囲の反応から、自分の思考や行動に原因は無いか?を考え、思考や行動を見直すきっかけにして行ければ、本当に問題の解決を手伝ってくれることでしょう。
最期まで読んで頂き、ありがとうございます。
「鏡の法則」をポジティブに捉え、人間関係の改善に役立てられることを願って🍀
~Shiho~