心身の不調・悩み

群発頭痛の症状と予防・禁止事項

皆さんは、世界3大激痛と呼ばれる痛みを知っていますか?

1つ目は【 尿路結石 】、2つ目は【 心筋梗塞 】、そして3つ目が【 群発頭痛
群発性頭痛とも言われる頭痛です。

頭痛くらい… と思われる方もいるかも知れませんが、その痛みは「いっそ殺してくれ!」と思う程の激痛です。

実際にこの頭痛時に亡くなった方も複数いるため、米国では「自殺痛」とも表現されています。

実は私もこの頭痛の経験者です。今はすっかり治まっていますが、当時は大変な思いをしました。

群発頭痛とは


群発頭痛の名前の由来は、群発地震から来ています。
一定の時期に局部に集中して発生することから「群発」という名前が付いたようです。

群発頭痛は片頭痛のように、必ず左右のどちらかが痛みます。

どんな痛み?


痛みを感じるのは頭部ではなく ” 目の奥 ” なのですが、まるで、目の玉がえぐり取られるかのような、拷問ような痛みが起こります。

頭痛発作時には発作側の目が赤く充血し、涙や鼻水が出て、視界も薄れます。

痛みが強くなってくると、頭部や首の付け根、発作側の顔全体にも痛みが広がり、三叉神経痛のように、顔部に風が当たった程度の刺激にも敏感に反応します。

他の頭痛の場合、横になって休んだり安静にしていると痛みがやわらぐのですが…
この頭痛の特徴は ” じっとしていられない程の痛み ” です。

痛みに耐えられず、壁や床に頭を打ち付けたり、大声をあげて暴れてしまうこともあります。

決して本人がおかしくなった訳ではなく、それほどの激痛が襲っているのです。

他国ではこの痛みに耐えきれず、発作時に銃で頭を打ち抜いてしまったり、暴れまわっているうちに上層階の窓から転落して亡くなった事例がある程です。

頭痛の頻度


群発という名前の通り、痛みの間隔がとても特徴的です。

個人差はありますが、一般的には下記のような期間や回数で頭痛が起こります。

  • 約1~2年に一度の周期(群発期)
  • 1~2ヶ月程度の期間中、毎日発作的に起きる(群発期)
  • 日に1回~多い人は5回、大体同じ時間に頭痛が起きる(頭痛発作)
  • 1回の発作は30分~2時間程続く

痛みのレベルが比較的弱い時もありますが(それでも充分痛い)、痛みがMAXまで到達してしまった時には、余韻がしばらく残ります。

発作回数はその時の状況によっても異なるように思います。私の場合は頭痛薬を多用した際に、発作の回数が増えました。

時間は比較的、睡眠中に起きる方が多いようです。私も毎晩必ず発作が起きていました。
お昼寝をしてしまった際にも発作があったので、睡眠とも何かしらの関係があるかも知れません。

頭痛期間や発作時以外は、まったく痛みはありません。

原因


原因はまだはっきりしていませんが、何らかの原因により脳の視床下部という場所が刺激され、視床下部から三叉神経血管系へと伝わり、三叉神経がつながっている目の奥の辺りに激痛が起こると言われています。

三叉神経は頭の左右に分かれて分布しているため、症状は顔の片側だけに起こります。

また、目につながっている頸動脈という血管が拡張することも痛みに関連しているようです。

群発頭痛は男性に多く、女性にはとても珍しい病気でしたが、女性の社会進出が進んできた近年では、女性の発症数が急増しています。

全体でも、20年前は1万人に1人の発症率と言われていましたが、現在では1000人に1人の発症率にまで上っているそうです。

群発頭痛の対処法


群発頭痛かも知れない。と思ったら、脳神経外科や脳神経内科、頭痛外来などの専門医に相談することをお勧めします。

市販薬では全く効果が無いからです。

また、医師の中にもまだ理解の浅い方がおります。

群発頭痛は正しい診断にたどり着くまで時間がかかることが多く、群発頭痛と診断されるまでには発症から平均6~7年かかり、正しく診断されるまで平均4名の医者にかかっているとの調査結果があります。他の病名で診断を受けた際は、セカンドオピニオンをお勧めします。

また、発作時間や回数などをメモしておき、症状を正しく医師に伝えると良いでしょう。

正しい処置をして貰い、少しでも苦痛を和らげるために、群発頭痛を取り扱ったことのある医師に相談することをお勧めします。

処方薬


群発頭痛の代表的な処方薬は、片頭痛の治療薬である「トリプタン」です。

但し、内服薬は服用してから効果があるまで30分以上はかかるため、頭痛が起きてから服用しても有効はほとんどありません。
頭痛の予感があって直ぐや、時間を予測して先に服用することで効果が期待できます。

群発頭痛では突然の発作にも対応できるよう、内服薬より効き目の早い「点鼻薬」や「自己注射」も用いられます。(症状や医師によっても処方が異なります)

また個人差があるようですが、群発頭痛には「酸素吸入」が効果がある。と言われています。

酸素吸入については、1分間に7~10リットルのペースで医療用の酸素を15分間吸入するといった方法で、医師の指導の元に病院で実施する形となります。

何れにしても、ご自身の症状に合わせて医師と相談の上、薬の服用回数や種類を決めて対処する必要があります。

私の場合は、内服薬と点鼻薬で対処しました。それでも医療費は月2~2.5万円かかりました。
群発期にはとても就業できる状況ではない人も多く、経済面も含めて、処置方法を相談しなければなりません。

予防と禁止事項


群発頭痛は自律神経の関与が強いとも言われています。
頭痛が起こっている期間(群発期)は特に規則正しい生活を送ることが大切です。

そして、アルコールで頭痛が誘発されるため、群発期は禁酒をお勧めします。

血管の拡張が頭痛に影響しているため、アルコール以外でも血管に作用するものは控えた方が良いでしょう。

群発期には以下の習慣を意識してみて下さい。

  • 禁酒する
  • 禁煙する
  • 夜更かししない
  • ストレスを溜めない
  • 目をなるべく休める
  • 標高差(気圧の変化)がある場所は避ける
  • チョコレートやチーズ等、血管に作用する食品は避ける

自立神経を整え、飲酒を減らし、禁煙することは、発作を和らげるだけでなく、群発頭痛の予防にも繋がります。

群発頭痛の体験談


私が最初にこの頭痛を経験したのは、23歳頃の時でした。

この頃の私は、痴情のもつれから波及して職場の人間関係まで悪化し、大きなストレスを抱えて自律神経が乱れていました。

ある晩、就寝中に顔面に激痛を感じて目が覚めました。
顔の右半分、特に目の裏側がひどく痛み「一体何が起こったのか?」と困惑しました。

暫く様子を見ても痛みは治まらず「この痛みはただ事ではない」と思い、救急車を呼んだのです。

頭痛が発生してから病院に辿り着くまで1時間以上が経過していました。
その時は眼科医が当直でしたが、診察される頃にはすっかり痛みは和らいでおり「眼には異常なし、様子見」とのことで、そのまま帰宅しました。

この時は、この1回のみの発作か、それ以外は軽い痛みで済んだと記憶しています。



それから約2年が経ち、2度目の顔面痛が発生しました。

この時には地元の精神科に掛かっており、精神科の医師に相談しました。
「片頭痛」と言われ薬を処方して貰いましたが詳しい服用方法の説明もなく、痛みを感じてから服用していたため効果は全くありませんでした。

私は服用をやめ、ただ痛みに耐えるだけの日々を過ごしました。
この頃はまだ発作回数も少なく、日に1~2回だったと記憶しています。



それからまた2年後… はやり頭痛が発生。
この時は冬に凍結していた道を運転し、カーブで曲がり切れずに縁石に乗り上げてしまう事故を起こし、その時のショックで頭痛が誘発されました。

もう諦めていたので病院にも行かず、仕事もしつつ、ボクシングもやりつつ、飲酒もしていました。



更に2年後… 30歳頃の私は事務職に転職し、毎日PCを使う仕事をしていました。そこで、この頭痛のことを調べたのです。

携帯電話で何かを調べるという習慣がなかった私はきっと、転職していなければ「群発頭痛」という名前にすら辿り着かなかったと思います。

やっとこの頭痛の正体がわかり、病院も調べ、群発頭痛に対する処方が行われるようになりました。

また、飲酒や血管に作用する事が良くないという事実も知り、群発期には禁酒、禁スノーボード等に取り組みました。

この頃は日に2~3回発作がありましたが、幸い職場の上司もこの頭痛に理解を示してくれて、発作時は休憩を取ることが出来ました。

お陰様で、仕事も休むことなく時間を調整して続けられたのです。



それからまた約2年後に頭痛期が到来…

前回の群発期にお世話になったクリニックに再度通いました。

以前効いていた薬が効かない時もあり、他の錠剤を試してみたり、この頃から点鼻薬も処方して貰えるようになりました。

1日に使用できる回数や、服用の間隔など決まっていはいますが、いざ発作が起きればそれ所ではありません。

薬のお陰で痛みがMAXにまで上ることはほとんど無くなっていましたが、この頃から日に3回発作が起きるようになりました。



それからまた約2年後、35歳の頃に群発期がやってきましたが、これが最後の群発期となりました。

頭痛薬を多用する事で発作回数が増えているような気がしていたので、様子を見ながら服用回数を減らしていきました。

群発頭痛は、痛みが強くなってから薬を服用しても間に合わないので「痛みが起きそうだ」といった前触れ…(目の奥や首の付け根に違和感)を感じて薬を服用していましたが、我慢できそうな時には服用しない事としました。

まとめ


群発頭痛はとても辛い頭痛ですが、治らない病気ではありません。

自立神経の乱れや飲酒、煙草、睡眠などの生活習慣が関連していると言われておりますが、実際に私もこの頭痛が始まった20代前半は、喫煙と飲酒、偏った食生活、ストレスによる自立神経の乱れや不眠など「頭痛に良くない」とされている事柄ばかりの生活でした。

30代前半で禁煙し、その頃にはまだ頭痛はあるものの、食生活も整い、ストレスも減り、自立神経の乱れも大きく改善していました。

私には以前から晩酌の習慣がありましたが、その他にも週末は飲み会に参加し、めいっぱいビールを飲んでいました。
群発頭痛が起きなくなった頃、飲み会はほとんどなくなっていました。

巷で言われている通り、群発頭痛にはアルコールが影響していると実感しています。(現在の私は、晩酌の習慣も辞めました。)

その他に効果を感じているのは、残業時間を減らしたことです。
35歳を超えてから「子供が欲しい」と本気で考え、仕事よりも体調を整えることを生活の中心に起き、残業時間を減らしました。

これは、頭痛だけでなくホルモンバランスが整い、全般的に体調が良くなったと感じています。

明けない夜はない
ーシェイクスピア作「マクベス」よりー

今現在、群発頭痛に苛まれている方は、必ず頭痛が治る日が来ることを信じて、ご自身の生活習慣を見直してみて下さい。

そして、周囲に群発頭痛と思われる症状の人がいる方は、どうかこの群発期を温かく見守ってあげて下さい。


最期まで読んで頂き、ありがとうございます。

こちらの投稿が、群発頭痛に悩んでいる方の励みや参考になれたら幸いです~🍀

~Shiho~

 

2024年4月13日(土)紫波ひなまつり「平井邸」様にて出店報告前のページ

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