お悩み解消・自己啓発

DV被害者の特徴とDV加害者の特徴/DVにあったらどうすれば良い?

DV(ドメスティック・バイオレンス)の被害者の8割以上は、女性です。 
(被害者が男性の場合もあります)

女性が男性から受ける暴力は人権を侵害する重大な問題ですが、DVの相談件数は2020年に過去最多の約8万件/1年間を記録し、その後も高水準で移行しています。

しかもこれは警察庁が把握している相談件数のため、実際の被害数はもっと多いと考えられます。

「DVかも知れない」と思った時は、一人で抱え込まずに周囲(専門家など)に相談したり、加害者から離れることをお勧めします。

以下にDV被害者、DV加害者の特徴をご紹介しますので、参考にして下さい。

DV被害者の特徴

DV被害にあう人は、実は一度(一人の相手)だけではなく、複数の相手からDVを受けていることが多くあります。

せっかく暴力から逃れても、次に交際したり結婚した相手からまた暴力を受ける。ということがあるのです。

その背景には、DVを受けやすい… DVをする可能性の高い相手でも交際してしまう…

といった被害者の特徴があります。

自分が悪いと思ってしまう


DV被害者は、相手に責められると「自分が悪いかも知れない…」と、自分を責めてしまう傾向があります。

そのため、相手も自分の正当性を主張し「やっぱりお前が悪いんだ」と、また被害者を責めてしまうのです。

相手の顔色を伺ってしまう


DV被害者は、相手の機嫌を伺って相手に合わせてしまう傾向があります。

そのため、相手は被害者に合わせることはなく、自分の機嫌で態度を変えます。

イライラすれば被害者を攻撃し、機嫌が良い時には被害者を褒めたり調子のよいことを言います。

相手を許してしまう


DV被害者は、相手にどれだけ酷いことをされても、相手が誤ると許してしまう傾向があります。

相手が神妙な面持ちで「俺が悪かった、もう二度としない、自分でもどうにかしたいと思っている」と、反省している様子を見せると

「次こそは変わってくれるかも知れない。本当に悪気があるわけでは無い。」と相手を許してしまいます。

相手が幼少期に辛い思いをしていたり、過去の交際で傷付いているなどの背景を知っている場合は得に、相手への同情心や母性により、いつまでも相手の暴挙を許してしまいます。

そのため、相手は「この人なら自分を分かってくれる」と、どんどん被害者に甘えてしまうのです。

自己肯定感が低い


DV被害者は、自己肯定感が低く、不安を抱えている傾向があります。

自信がないため自分を必要としてくれるDV男性の言葉が嬉しかったり、主張の強いDV男性に依存してしまいます。

「自分がいないとこの人はダメなんだ」と、相手の不安定さの中に自分の居場所を求めてしまうこともあります。

「自立している相手には、自分は必要とされないだろう」という考えにも陥りやすく、不安定さを持った相手を自ら選んでしまいます。

自分の気持ちを主張できない


DV被害者は、自分の気持ちを相手に伝えられずに我慢してしまう傾向があります。

いざ勇気を振り絞って気持ちを打ち明けても、相手に否定されると直ぐに諦めてしまいます。

そして「自分さえ我慢すれば良いんだ」と、本心を閉じ込めてしまいます。

そのため、相手は被害者がどれだけ苦しんでいるか、気付いていない場合が多いのです。

DV加害者の特徴

DV加害者にも特徴があります。

DVを受けているかも知れないと思った時、また、DV経験者が次の交際相手を探すとき、相手に加害者の特徴があるかどうかも参考にして下さい。

独占欲が強く、嫉妬深い


DV加害者はパートナーへの執着が強く、独占欲が強い傾向があります。

パートナーのことは何でも自分の思い通りにしたいと考え、自分の意に反する行動をすると暴力に訴えます。

「異性の連絡先をすべて削除しろ!」「外で誰と会っていたんだ?」など、他の異性の存在が近くにあると嫉妬し、被害者を問いただしたり叱咤します。
(嫉妬していることを隠し、他の理由をつけて怒り出す人もいます。)

また、嫉妬心はどんどんエスカレートします。

異性との交友を全て遮断すると、次は友人や親と会うことも許さなかったり、門限を設定し拘束するなど、非常に束縛が強い特徴があります。

男尊女卑の考えが強い


DV男性は、「男は仕事、女は家庭」や「女は男に従うもの」というような考えが強い傾向があります。

そのような男性は、暴力や威圧的な言葉で女性を抑圧しようとするのです。

そして、パートナーの仕事をやめさせたり、暴力的な性行為を強要し自分の支配下に置こうとします。

自己肯定感が低い


DV加害者も実は、自分に自信がない傾向があります。

普段は気が弱く、職場ではハッキリとした主張ができなかったり、日常的に抑圧されていたりする人が、鬱憤を晴らすように自分より弱い立場にあるパートナーに暴力を振るってしまいます。
(対外的にも虚勢を張っており、内面とのギャップがストレスになりDVに走る人もいます。)

パートナーを従わせること、自分の下に置くことで、自分の自尊心を保とうとしていまします。

DVを受けている時、どうすれば良いか

ここまで読んで、自分がDV被害者の特徴に当てはまる方、パートナーがDV加害者に当てはまる方は、以下のことに気をつけましょう。

また、実際にDV被害を受けている方は、ご自身を守る行動をとって下さい。

現在パートナーがいない方


現在パートナーはいないがDV被害者の特徴がある方は、パートナーを選ぶ時に相手を慎重に見極めましょう。

相手の言葉に惑わされず、自分の意見を尊重してくれるか、自分を大事に扱ってくれるかを相手の行動で判断して下さい。

自分の人権を侵害するような言葉や行為が見られる相手とは、どんなに求められても交際しないようにしましょう。

DV加害者は、交際が深まれば深まるほど簡単に別れてくれません。

交際相手からDVを受けている


現在の交際相手がDV加害者に当てはまりDVを受けている場合、早期に別れることをおすすめします。

別れる場合は、先に貸し借りしている物などを全部戻し、もう2度と会わない覚悟を決めて下さい。

別れ話の後に、相手からの報復があることを想定し、全ての関係をキッパリと精査します。

別れる理由はハッキリと言い切りましょう。迷いを見せると付け込んで来ます。相手が感情的になりどんな事を言ってきても常に冷静でいて下さい。

相手の言葉に反応せずに受け流しましょう。

相手から自殺や暴行など脅しの連絡があっても一切取り次がず、耳もかさないで下さい。

自宅まで押しかけてきたり、待ち伏せされても対応しないで下さい。アパートにお住まいの方は引っ越した方が良いでしょう。

職場にも連絡が来るかも知れませんので、職場を変えることも想定しておくと良いでしょう。

何れにしても交際相手にDV加害者の特徴があり、DVの実態がある場合、パートナーがどうにかすればおさまるという事ではないので、離れることが一番の解決になります。

結婚相手からDVを受けている


現在の結婚相手がDV加害者に当てはまりDVを受けている場合も、早期の離婚をおすすめします。

しかし、婚姻関係にある場合、特に子供がいる場合などは状況に応じて慎重に行動する必要もあります。

相手が離婚に応じず離婚調停になる可能性が高いため、できるだけDVの記録を残して下さい。

DVの内容や日時を詳細に記録し、被害状況の写真をとる、音声を残す等し、ケガをした場合は隠さずに病院を受診し履歴を残して下さい。

「配偶者暴力相談支援センター」に相談し、離婚後の保護施設や経済的支援、就業支援、子育て支援など、利用できる政策を調べておきましょう。

離婚は自分達だけで話を進めずに、必ず弁護士を通して下さい。

離婚後も相手からの嫌がらせや暴力を受ける可能性があります。

また、DVが子供にまで及んでいる場合や、子供が夫婦間のDVを目撃している場合は、子供に対して心理的なケアが必要になるかも知れません。

DV被害者に必要なこと


DV被害者の特徴に当てはまる方、DVを受けている方は、被害の程度に関わらずDV加害者と離れることを心掛けて下さい。

DVは身体的な暴力だけではなく、精神的暴力、経済的暴力、社会的な隔離なども該当します。

※参考:DV(ドメスティックバイオレンス)とは/どこからがDVか?

あなたが苦痛を感じるのであれば、それは立派なDV被害といえます。

★DV加害者が、あなたを大切にすることはありません。

どんなに情熱的な言葉をかけられても、反省している様子を見せられても、誤魔化されないで下さい。

★相手の言葉ではなく、相手の行動で判断して下さい。

彼は、あなたの気持ちを尊重してくれる相手ですか?あなたを大切にしてくれていますか?

★あなたを守れるのは、あなた自身という事を覚えていて下さい。

周囲に助けを求めても、自分にDV被害者の特徴が残っているままだと、またDV被害にあってしまいます。

まずは、自分の意識を変えなければならない事を認識する必要があります。

★誰かに幸せにして貰うのではなく、自分自身で幸せを掴む!

そう意識を変えていくことで、DVの連鎖から抜け出すことが出来ます。

相手から責められる時、まだ自分の中に自己犠牲や卑下の気持ちが残っていないか、内観してみて下さい。

自分を大事にできるようになると、DV加害者にもハッキリ「嫌だ」と言い、適切な距離をとれるようになります。

そして、DV加害者の傾向を持つ人は、自分がコントロールできそうにない相手には暴力を加えません。

こんな生活はもう嫌だと思うなら、悲しみに浸かるのではなく、そこから離れる勇気を持ちましょう。

DV加害者の相手が出来るほど我慢強いあなたは、とっても頑張り屋な人です。今は、頑張る所を間違えているだけ。

一人になる不安や寂しさに打ち勝つこと、自分の気持ちをハッキリと主張すること、自分を大切にすることを頑張れたなら、誰よりも幸せになれるのです🍀

 


最期まで読んで頂き、ありがとうございます。

一人一人が幸せに向かって、進んで行けますように。願いを込めて~

~Shiho~

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