日本の夏を代表する風物詩である朝顔(アサガオ)は、千年以上も長い間、愛されてきた親しみ深い花です。
小学生の頃、授業の一環として朝顔を鉢に植え、夏休みには観察日記をつけた方も多いのではないでしょうか?
朝顔は、短日植物の一種で、光に当たる時間が15時間より短くなることで花を咲かせます。
常に光の届く場所に植えてしまうと、花芽をつけにくくなるため注意しましょう。
【名前の由来】
朝顔(アサガオ)は奈良時代の末期から平安時代初期にかけて中国から日本へ伝わったと言われています。
日本アサガオは、早朝の3時頃から花を咲かせ始め、日差しが強くなり始める9時頃には萎んでしまいます。
もともとは「朝に咲く美しい花」という意味で「朝の容花(かおばな)」と呼ばれていましたが、平安時代になってから「朝顔」と呼ばれるようになったそうです。
【朝顔の花ことば】
愛情、結束、明日もさわやかに、あなたに絡みつく
◎ピンク=幸せに満ち足りた気分 |
日本アサガオ
中国から伝わった朝顔を千年以上かけて日本で品種改良してきたものを「日本アサガオ」と呼びます。
ツル性の一年草で、開花時期は7月中旬~9月頃ですが、早朝3時頃から9時ごろの数時間だけ花が開き、午後には花が萎んでしまいます。
品種によって差はあるものの2~3mほどつるを伸ばし、葉にくびれがあって細かい毛が生えているのが特徴です。
日本アサガオの代表的な品種は「大輪アサガオ」と、突然変異によって珍しい花や葉をつける「変化アサガオ」の2系統に大別されます。
それぞれの系統にまた多くの派生品種が存在し、色や形も千差万別です。
西洋アサガオ
明治以降に日本に伝えられたものは「西洋アサガオ」です。日本アサガオよりも大型で、ツルは7~10cmほどになるまでよく伸びます。
開花時期は8月後半~11月とやや遅く、さらに朝9時にはお花が終わってしまう日本アサガオに対して、夕方頃まで咲いているのが特徴です。
西洋アサガオはもともと多年草ですが、日本アサガオより寒さに弱く冬を越せないため、日本では一年草として扱われています。
代表的な品種には、鮮やかな青色の花を咲かせる「ヘブンリーブルー」、白色に青や紫の絞りが入った「フライングソーサー」などがあり、朝顔としては珍しい「宿根アサガオ」もこちらの分類です。
我が家の朝顔
毎年暑さが厳しくなる中、とっても元気に花を咲かせてくれました。
裏庭にあるハウスのパイプに沿って苗を植え、ツルを絡ませると、とっても豪華で見ごたえがあります。